振替伝票入力では、複合仕訳の伝票をそのまま入力することができます。伝票形式は「A-SaaS標準形式」、「コクヨ形式」の2種類から選択できます。
目次
振替伝票入力画面
- A-SaaSメニュー>[業務から選ぶ]>[会計業務]>[振替伝票入力]をクリックし、顧問先を選択します。(*顧問先システムは一部利用できないメニューがある場合があります。)
参考各会計業務の画面の[振替伝票]ボタン、もしくはメニューバー[入力(帳簿・伝票)]>[振替伝票入力]でも表示できます。
- 振替伝票入力画面の見かたは以下のとおりです。
項目 説明 ① 年間モードと月間モードを切替えるボタンです。 ② 月を選択するタブです。月間モードのとき、入力したい月を選択することができます。 ③ 翌期3ヶ月分の月を選択するタブです。月間モードの時に選択すると、翌期首3ヶ月の入力ができます。 ④ 入力中の伝票を確定し、登録します。 ⑤ 現在表示している伝票をコピーします。 ⑥ 振替伝票設定ウィンドウを表示します。 ⑦ 伝票番号設定ウィンドウを表示します。 ⑧ [前伝票]で一つ前の伝票に戻り、[次伝票]で次の伝票に進むことができます。 ⑨ 仕訳を入力するエリアです。 ⑩ 科目や補助科目、摘要辞書を表示する参照表示エリアです。
同一顧問先データを再表示した場合
直前に開いた会計データをPCメモリに保持しているため、同PCで前回呼び出していた会計データと同じデータを開く場合は、瞬時にデータを表示することが出来ます。
- PCメモリの情報で画面表示するため、同PCで前回終了した時の状態で表示されます。他のPCからの仕訳入力や仕訳訂正したデータがある場合は、A-SaaSツールバーの[更新]ボタンをクリックしてサーバーからの再ロードをおこなってください。
- 前回と同じデータを呼出した場合は、「前回起動時と同じデータのためローカルデータで起動しています。別のユーザーによる更新がある場合は右端のA-SaaSツールバーで[更新]を行ってください。」というメッセージが表示されます。このメッセージは、約60秒間表示されます。(60秒間以内でも画面遷移をおこなうとメッセージは非表示になります。)
- 他のPCから仕訳入力や仕訳訂正されたデータがある場合は、A-SaaSツールバーの[更新]をクリックします。確認メッセージが表示されますので、[OK]をクリックします。
- [未送信データ確認]のボタンが表示されている場合は、先に[未送信データ確認]をクリックして内容を確認後、必要に応じて[再送信]をおこなってください。未送信データが残っている状態で、A-SaaSツールバーの[更新]をおこなうと送信されずに残っている仕訳データや訂正したデータはクリアされますご注意ください。
<未送信データ確認ボタン>
参考- 科目登録や補助登録や摘要登録などの設定登録情報を追加・訂正する際は、どのように画面遷移するかによって、データの再読み込み方法が異なります。
- 仕訳入力画面のメニューバー[設定]や[入力]から各業務メニューをクリックして画面遷移し、編集をおこなったのちに、登録画面からメニューバー[入力]や[帳票]から会計データ開いた場合は、自動的にデータ更新をおこない情報を読み込み直します。
- 仕訳入力から一旦A-SaaSメニューにもどり、科目登録や補助登録や摘要登録、期首残高入力などの業務メニューから追加・訂正された後に、A-SaaSメニューから仕訳入力を開いた場合は、PCメモリに保持されている前回終了した時の状態で画面表示するため更新内容が反映されません。[未送信データ確認]ボタンが表示されていない事を確認のうえ、[更新]ボタンをクリックして再ロードしてください。
- 仕訳入力画面のメニューバー[設定]や[入力]から各業務メニューをクリックして画面遷移し、編集をおこなったのちに、登録画面からメニューバー[入力]や[帳票]から会計データ開いた場合は、自動的にデータ更新をおこない情報を読み込み直します。
- A-SaaSからログアウト、もしくはA-SaaSアプリケーションの終了をすると、メモリがクリアされるため、次回会計データを開く際は、通常とおり仕訳データ等をサーバーからロードする動きになります。
- [未送信データ確認]のボタンが表示されている場合は、先に[未送信データ確認]をクリックして内容を確認後、必要に応じて[再送信]をおこなってください。未送信データが残っている状態で、A-SaaSツールバーの[更新]をおこなうと送信されずに残っている仕訳データや訂正したデータはクリアされますご注意ください。
振替伝票の設定
振替伝票の設定では、使用する伝票の種類などを設定することができます。
- 振替伝票の入力画面で、[伝票設定]をクリックすると設定ウィンドウが表示されます。
- 適宜設定し、[確定]をクリックします。各項目の説明は下記の表をご覧ください。
項目名 説明 入力形式 [A-SaaS標準形式]・[コクヨ形式]から選択します。①~⑮の番号はデータの入力順序を表しています。 入力開始項目 (コクヨ形式) "コクヨ形式"の振替伝票の場合、入力開始を[借方科目]・[借方金額]から選択します。 課非区分・税率をスキップ 入力時に"課非区分"と"税率"の項目をスキップするかどうかを、[する]・[しない]から選択します。 1:N(N:1)の伝票の 仕訳設定 「1:N(N:1)の伝票」とは貸借どちらか一方が、1行のみの伝票のことを指します。登録された振替伝票を仕訳表示する際にどのように転記するかを[相手科目を個別設定]と[相手科目に諸口を設定]から選択します。 どのように仕訳が表示されるかは、下記参考をご参照ください。 TAB(+)またはENTAERによる前行の項目コピー 振替伝票内でキーボードのTAB、+(プラスキー)、またはENTAERキーを押下した際に前行コピーを[する]・[しない]から選択します。 参考[1:N(N:1)]の伝票を入力したとき、[相手科目を個別設定]と[相手科目に諸口を設定]では仕訳の生成方法が異なります。仕訳の生成方法は、振替伝票を登録した時点の設定に準じます。[1:N(N:1)]の伝票例
借方 金額 貸方 金額 摘要 短期借入 500,000円 普通預金 526,500円 借入金返済 支払利息 26,500円 借入金利息
上記のような振替伝票を登録した場合、"1:N(N:1)の伝票の仕訳設定”の設定によって下記のように仕訳表示されます。
<[相手科目を個別設定]にした場合>借方 貸方 金額 摘要 短期借入 普通預金 500,000円 借入金返済 支払利息 普通預金 26,500円 借入金利息
<[相手科目に諸口を設定]にした場合>借方 貸方 金額 摘要 短期借入 諸口 500,000円 借入金返済 諸口 普通預金 526,500円 借入金返済 支払利息 諸口 26,500円 借入金利息
伝票番号の設定
伝票番号の付番方法や、仕訳入力画面でも振替伝票番号を入力するかなどの設定を行います。
- 振替伝票の入力画面で、[番号設定]をクリックすると設定ウィンドウが表示されます。
- 適宜設定し、[確定]をクリックします。各項目の説明は下記の表をご覧ください。
項目名 説明 振替伝票入力 伝票番号を自動付番 [する]・[しない]から選択します。 自動付番 "自動付番する"とした場合は、[年間通し番号]・[月間通し番号]から選択します。 伝票番号欄を "自動付番する"とした場合は、[スキップする]・[スキップしない]から選択します。 仕訳入力 伝票番号を [使用する]・[使用しない]から選択します。 "使用する"にすると[仕訳入力]画面で"伝票番号"を入力することができます。"伝票番号"を入力した仕訳は、振替伝票として表示・編集する事が可能になります。 参考「仕訳入力」で伝票番号を"使用する"とした場合は、[仕訳入力]画面で[伝票]という"伝票番号"を入力する列が表示されます。"伝票番号"を入力した仕訳は、振替伝票として表示・編集する事が可能になります。
振替伝票の入力と登録
- 振替伝票画面で"日付"および”伝票番号”(伝票番号を"自動付番する"としている場合は、自動的にセットされます)を入力します。*伝票番号がセットされていないと、入力を進めることはできません。
- 仕訳の入力を終えたら、「伝票登録」ボタンを押下します。入力時のキー操作については、こちらをご参照ください。*金額の貸借バランスが一致しないと伝票登録はできません。
振替伝票入力時の各種キー動作
キー | 説明 |
---|---|
Tab | 次の項目に移動、もしくは前行コピーしたうえで次の項目に移動します。「設定」の"TAB(+)またはENTAERによる前行の項目コピー"の設定に準じます。 |
+ | Tabキーと同じ動作をします。(ただし”前行コピーしない”設定の場合において、摘要入力欄では”+”が入力されます。) |
Enter | Tabキーと同じ動作をします。 |
Esc | ひとつ前の項目に戻ります。訂正モードのときは、訂正モードを解除します。 |
Del | 日付もしくは伝票番号欄にカーソルがあるときに[DEL]キーを押下すると表示されている伝票全体を削除します。 伝票中の"仕訳行"を選択して[DEL]キーを押下すると、その行だけを削除します。 |
Ins |
|
借方連続・貸方連続入力モード
2行目の仕訳において、借方(貸方)の科目や金額等の入力をスキップし、貸方(借方)の科目や金額等を連続入力することが出来ます。
- F7[借方連続]、もしくはF8[貸方連続]をクリックすると、それぞれの連続入力モードになります。
*F7[借方連続]・・・貸方の科目や金額の入力をスキップし、カーソルが借方にのみ止まります。
*F8[貸方連続]・・・借方の科目や金額の入力をスキップし、カーソルが貸方にのみ止まります。連続入力モードになっている場合は、有効になっているボタンがグレーアウトします。
<[借方連続]モード時> - 連続入力モードを解除するには、有効になっている(グレーアウトしている)F7[借方連続]、もしくはF8[貸方連続]をクリックします。
入力した振替伝票を訂正する
- 振替伝票入力画面で[前伝票]、[次伝票]をクリックし、訂正したい伝票データを表示します。また、仕訳日記帳や元帳画面から振替伝票で入力した仕訳を選択し、F11[伝票表示]をクリックして該当伝票を表示させることは可能です。下記、参考をご参照ください。
- 適宜、仕訳を訂正し、訂正が終わった[伝票登録]ボタンをクリックします。上書き登録が完了すると、新規の振替伝票画面が表示されます。
*[伝票登録]ボタンを押下するまでは、訂正内容は確定されませんのでご注意ください。参考仕訳日記帳や元帳画面から振替伝票を表示させたい場合は、振替伝票で入力した仕訳を選択し、F11[伝票表示]を押下すると振替伝票画面に遷移し、選択した仕訳が含まれる振替伝票が表示されます。
*仕訳日記帳や元帳画面で伝票番号を表示させたい場合は、画面右上の[表示項目設定]で"伝票番号"にチェックをいれてください。
仕訳日記帳からデータを確認・訂正する
- 画面上部の「日記帳」ボタンをクリックし、仕訳日記帳を表示します。
- 仕訳日記帳でデータを確認したり、訂正することができます。訂正する場合は、訂正したい項目をダブルクリックしてください。*訂正後、貸借不一致にならないようご注意ください。
参考仕訳表示画面に「伝票番号」の項目を表示させるには、画面右上の「表示項目設定」をクリックし、設定画面で「伝票番号」にチェックを入れ「OK」をクリックします。
伝票を削除する
- 削除したい伝票を表示し、[日付]もしくは[伝票NO]にカーソルがある状態で、DEL[伝票削除]を押下します。
- メッセージを確認し、[確定]をクリックします。
参考削除した振替伝票を復帰させたい場合は、仕訳入力画面や仕訳日記帳画面から、メニューバー[編集]>[削除仕訳の復帰]をクリックし、削除仕訳の復帰をおこないます。詳しい操作方法はこちらをご覧ください。
伝票を複製する
- 複製したい伝票を表示し、画面右上の[伝票複製]ボタンをクリックします。
- 伝票が複製され登録されます。確認メッセージが表示されますので[OK]をクリックします。
参考複製した伝票は、年間モードならその年の、月間モードならその月の、直前の伝票日付で伝票番号を+1として、最も新しい伝票として登録されます。
定型取引登録と呼出
通常の仕訳入力と同様に、定型取引の登録と呼出ができます。定型取引登録の詳細につきましては、オンラインヘルプ「定型取引登録・呼出」をご参照ください。ここではそれぞれの画面を表示させるまでの方法を説明します。
- 伝票を定型取引として登録するには、該当の伝票を表示した状態でメニューバー[設定]>[定型取引登録]をクリックします。
- 定型取引登録画面が表示されますので、定型取引の名称などを入力しF5[登録]をクリックします。詳細につきましては、オンラインヘルプ「定型取引登録・呼出」をご参照ください。
- 登録した定型取引を呼び出すには、振替伝票画面でメニューバー[編集]>[定型取引呼出]をクリックします。
- 定型取引呼出画面が表示されますので、使用したい定型取引を選択します。詳細につきましてはオンラインヘルプ「定型取引登録・呼出」をご参照ください。
振替伝票の印刷
- 振替伝票入力画面で、右上の[印刷設定]ボタンをクリックし、印刷範囲や印刷タイプ等設定します。
<印刷タイプ> 1伝票/A4"の場合
縦A4用紙全体に1伝票の仕訳を印刷します。 縦A4用紙1ページに印刷可能な仕訳行数は、25行です。1伝票に入力した仕訳行数が25行以上の場合は、2枚目に続きが出力されます。2伝票/A4"の場合
縦A4用紙に2伝票をの仕訳を印刷します。 1伝票に印刷可能な仕訳行数は、9行です。1伝票に入力した仕訳行数が9行以上の場合は、10行目以降が2伝票目に出力されます。<印刷タイトル>
振替伝票の上部に各承認印の欄のタイトルを任意の文言に変更することができます。(3文字まで)
- ファンクションキーガイドのF7[印刷]をクリックします。
- 各種設定を行い、[印刷プレビュー]・[PDF化]・[印刷]・[CSV保存]のいずれかをクリックします。