特殊な仕訳の入力例（ブラウザ版）

• 企業・事業主様用システムでは利用できるシステムに制限がある場合があります。 詳細は契約会計事務所様にご確認ください。
• 「新・会計システム」の仕様・制限事項等について、詳細はこちらをご参照ください。

輸入仕訳の入力例

1. 輸入仕訳の入力をする際は、消費税の入力設定を別建モードでおこないます。
   仕訳入力などの画面で、金額欄にカーソルがある時に［別建入力］をクリックするか［Shift］+［F11］キーを押下します。

   

   • 会計基本情報＞消費税経理方式が「税抜処理」の場合

     例）100,000円の商品を掛けで仕入れた。
     ＜消費税10％の例＞

     借方	貸方	金額	税額	課非	税率
     仕入	買掛金	100,000	別建	35	10
     仮払消費税	買掛金	10,000	別建	35	10

     ＜軽減税率8％の例＞

     借方	貸方	金額	税額	課非	税率
     仕入	買掛金	100,000	別建	35	*8
     仮払消費税	買掛金	8,000	別建	35	*8

     ＜消費税8％の例＞

     借方	貸方	金額	税額	課非	税率
     仕入	買掛金	100,000	別建	35	8
     仮払消費税	買掛金	8,000	別建	35	8

     ※国税分と地方税分を分けたい場合は、消費税については下記のとおり入力してください

     ＜消費税仕訳：10％の例＞

     借方	貸方	金額	税額	課非	税率
     仮払消費税	買掛金	7,800	別建	35	78
     仮払消費税	買掛金	2,200	別建	35	22

     ＜消費税仕訳：軽減税率8％の例＞

     借方	貸方	金額	税額	課非	税率
     仮払消費税	買掛金	6,240	別建	35	624
     仮払消費税	買掛金	1,760	別建	35	176

     ＜消費税仕訳：8％の例＞

     借方	貸方	金額	税額	課非	税率
     仮払消費税	買掛金	6,300	別建	35	63
     仮払消費税	買掛金	1,700	別建	35	17

   
   
   • 会計基本情報＞消費税経理方式が「税込処理」の場合

     税込経理方式の場合は、消費税仕訳については国税分と地方税分を分けて入力します。
     例）100,000円の商品を掛けで仕入れた。
     ＜消費税仕訳：10％の例＞

     借方	貸方	金額	税額	課非	税率
     仕入	買掛金	100,000	別建	35	10
     仕入	買掛金	7,800	別建	35	78
     仕入	買掛金	2,200	別建	35	22

     ＜消費税仕訳：軽減税率8％の例＞

     借方	貸方	金額	税額	課非	税率
     仕入	買掛金	100,000	別建	35	*8
     仕入	買掛金	6,240	別建	35	624
     仕入	買掛金	1,760	別建	35	176

     ＜消費税仕訳：8％の例＞

     借方	貸方	金額	税額	課非	税率
     仕入	買掛金	100,000	別建	35	8
     仕入	買掛金	6,300	別建	35	63
     仕入	買掛金	1,700	別建	35	17

2. 入力が終わったら、金額欄で［F11 内税入力］をクリックするか［F11］キーを押下して内税入力に戻します。

固定資産売却仕訳の入力例

• 会計基本情報＞消費税経理方式が「税抜処理」の場合

  ＜売却益が発生した場合＞
  例）簿価100,000円の営業車を165,000円（税込）で売却し現金で受け取った。

  借方	貸方	金額	税額	課非区分	税率
  固定資産売却益	車両運搬具	100,000		0（対象外）
  現金	固定資産売却益	150,000	15,000	11	10

  ＜売却損が発生した場合＞
  例）簿価100,000円の営業車を88,000円（税込）で売却し現金で受け取った。

  借方	貸方	金額	税額	課非区分	税率
  固定資産売却損	車両運搬具	100,000		0（対象外）
  現金	固定資産売却損	80,000	8,000	11	10

• 会計基本情報＞消費税経理方式が「税込処理」の場合

  ＜売却益が発生した場合＞
  例）簿価100,000円の営業車を165,000円（税込）で売却し現金で受け取った。

  借方	貸方	金額	税額	課非区分	税率
  固定資産売却益	車両運搬具	100,000		0（対象外）
  現金	固定資産売却益	165,000	（15,000）	11	10

  ＜売却損が発生した場合＞ 例）簿価100,000円の営業車を88,000円（税込）で売却し現金で受け取った。

  借方	貸方	金額	税額	課非区分	税率
  固定資産売却損	車両運搬具	100,000		0（対象外）
  現金	固定資産売却損	88,000	（8,000）	11	10

有価証券売却仕訳の入力例

1. 有価証券売却科目を使って仕訳入力します。該当科目は以下です。
   • 有価証券売却益（営業外損益）
   • 有価証券売却損（営業外損益）
   • 投資有価証券売却益（特別損益）
   • 投資有価証券売却損（特別損益）
2. 有価証券売却科目を使って仕訳入力すると、金額欄入力後に有価証券売却額入力ウィンドウが表示されます。
   売却額を入力し、［確定］をクリックします。

   

   参考
   有価証券売却額入力ウィンドウを利用する事で消費税申告書に正しく集計されます。

   例）簿価500,000円の有価証券を800,000円で売却し現金で受け取った。

   借方	貸方	金額	課非区分
   諸口	有価証券	500,000
   現金	諸口	800,000
   諸口	有価証券売却益	300,000	12（非課税売上）

月次棚卸仕訳の入力例

1. 棚卸科目を使って毎月の棚卸仕訳を入力します。該当科目の組み合わせは以下です。

   期首棚卸	期末棚卸
   期首棚卸高	期末棚卸高
   期首製品棚卸高	期末製品棚卸高
   期首材料棚卸高	期末材料棚卸高
   期首仕掛品棚卸高	期末仕掛品棚卸高
   期首半製品棚卸高	期末半製品棚卸高

   ＜「A-SaaS 標準 個人（農業）」の場合＞

   期首棚卸	期末棚卸
   期首農産物棚卸高	期末農産物棚卸高
   期首農産物以外棚卸高	期末農産物以外棚卸高

2. 棚卸科目を利用して、毎月の仕訳を以下のように入力します。
   ※期首棚卸高科目は期首月の月初にのみ使用します。

   ＜期首月＞

   	借方	貸方	金額
   月初	期首棚卸高	商品	300,000
   月末	商品	期末棚卸高	500,000

   ＜2ヵ月目以降＞

   	借方	貸方	金額
   月初	期末棚卸高	商品	500,000
   月末	商品	期末棚卸高	200,000

居住用賃貸建物を購入した場合の仕訳例と消費税申告書の作成ポイント

令和2年度の消費税改正において、居住用賃貸建物の取得等に係る仕入税額控除の制限がされました。
（令和2年10月1日以後に行われる居住用賃貸建物の課税仕入れ等について適用されます。）
A-SaaS会計システムでは、居住用賃貸建物の仕入の課非区分に対応していないため、消費税申告書を直接修正する必要があります。
居住用賃貸建物の仕入がある場合は、摘要欄に居住用賃貸建物の仕入とわかるような文言を入力し、消費税申告書作成時に活用してください。

1. 仕訳入力時に摘要欄に「居住用賃貸建物」と入力、課非区分は「32（課税仕入対非売）」を使用します。
   ※摘要欄の文言は、1年を通じて「居住用賃貸建物」とわかる同一の文言を入力してください。

   借方	貸方	金額	税額	摘要	課非	税率
   建物	普通預金	33,000,000	(3,000,000)	居住用賃貸建物	32	10

2. 居住用建物等の購入金額の合計を確認します。日記帳画面で［年間］モードにし、［F8 検索・置換］をクリックするか［F8］キーを押下します。
   摘要欄に「居住用賃貸建物」と入力して［検索］をクリックします。（仕訳の摘要欄に入力した文言を検索してください）

   

3. 課税仕入の合計額から居住用建物等の購入金額を控除し、消費税申告書の付表2-3 ＞「課税仕入れに係る支払対価の額（税込み）⑨」＞「税率7.8％適用分B」の項目を訂正します。 なお、課税期間中に旧税率の取引がある場合は付表2-1の該当項目を訂正します。
   計算例：198,000,000－33,000,000＝165,000,000

   

4. 上記に基づき消費税申告書の付表2-3 ＞「課税仕入れに係る消費税額⑩」＞「税率7.8％適用分B」の項目を計算し、訂正します。（申告設定＞作成方法＞入力して作成を選択している場合は自動計算されます。） なお、課税期間中に旧税率の取引がある場合は付表2-1の該当項目を訂正します。
   計算例：165,000,000×7.8／110＝11,700,000

   

   参考
   消費税申告書＞申告設定＞作成方法＞「会計データから連動」で作成している場合、消費税一覧表と消費税申告書の金額は一致しなくなります。ご了承ください。

（参考）課非区分コード一覧

A-SaaSで使用している消費税 課非区分コードの一覧です。PDF形式で保存等される場合はこちらをご参照ください。