所得税徴収高計算書(納付書)および源泉徴収簿上の処理をどのようにするかによって3つの方法に分けられます。
- 給与計算業務>会社情報登録>年末調整基礎情報>過不足額精算設定で、設定値を「別途精算」にします。
*社員情報登録>税額・給報タブ>年末調整>過不足額精算設定で、社員毎に設定することも可能です。
*源泉徴収簿(年間・月別)画面から、社員一括編集も可能です(詳しくは こちら )。 - 以下のフローチャートに従って、それぞれの手順に進みます。
1.納付書上も源泉徴収簿上も年内に精算する場合
- 源泉徴収簿(年間)>「年末調整」タブ>F4[編集]>「(30)本年中に還付する金額」または「(32)本年最後の給与から徴収する金額」に過不足額が表示されていることを確認します。
- 12月または7〜12月分の所得税徴収高計算書を開き、F4[編集]をクリックします。メニューバー[連動]>[年調データ入力-源泉徴収簿から連動する]をクリックし、「年末調整による不足税額」「年末調整による超過税額」が連動されたことを確認します。
- 給与ファイルを翌年に繰り越します。
- 給与計算>給料明細書入力>過不足額を調整する月の給料明細書を作成し、過不足額を手入力します。
参考前年の給与ファイル>年末調整>参考資料印刷>「過不足額一覧表」を出力しておくと効率的に入力がおこなえます。
2.納付書上は年内に精算し、源泉徴収簿上は翌年に精算する場合
- 源泉徴収簿(年間)>「年末調整」タブ>F4[編集]>「(30)本年中に還付する金額」または「(32)本年最後の給与から徴収する金額」に過不足額が表示されていることを確認します。
- 12月または7〜12月分の所得税徴収高計算書を開き、F4[編集]をクリックします。メニューバー[連動]>[年調データ入力-源泉徴収簿から連動する]をクリックし、「年末調整による不足税額」「年末調整による超過税額」が連動されたことを確認します。
- 源泉徴収簿(年間)>「年末調整」タブ>F4[編集]>「(30)本年中に還付する金額」に表示されている金額を「(31)翌年において還付する金額」に入力します(自動的に(30)欄が0円に変わります)。または「(32)本年最後の給与から徴収する金額」に表示されている金額を「(33)翌年に繰り越して徴収する金額」に入力します(自動的に(32)欄が0円に変わります)。
*社員毎に入力が必要となります。 - 給与ファイルを翌年に繰り越します。
- 繰り越した給与ファイルの源泉徴収簿(年間)>給与・賞与タブ>「前年の年末調整にもとづき繰り越した過不足額」に金額があることを確認します。
- 給与計算>給料明細書入力で、過不足額を調整する月の給料明細書を作成します。
- メニューバー[連動]>[過不足額を算入する]>「前年の年末調整に基づき繰り越した過不足額」を選択して[設定]をクリックします。
- 給料明細書の「調整欄」>「年末調整」に金額が算入されたことを確認します。
- 源泉徴収簿(年間)>「前年の年末調整に基づき繰り越した過不足額」欄への入力はおこなわず、差引残額はそのまま残しておきます。
*精算した月と金額を入力し、差引残額をゼロにした上で納付書に連動すると、納付書上2重に過不足額が精算されるためご注意ください。
3.納付書上も源泉徴収簿上も翌年に精算する場合
- 源泉徴収簿(年間)>「年末調整」タブ>F4[編集]>「(30)本年中に還付する金額」に表示されている金額を「(31)翌年において還付する金額」に入力します(自動的に(30)欄が0円に変わります)。または「(32)本年最後の給与から徴収する金額」に表示されている金額を「(33)翌年に繰り越して徴収する金額」に入力します(自動的に(32)欄が0円に変わります)。
*社員毎に入力が必要となります。 - 12月または7〜12月分の所得税徴収高計算書を開き、F4[編集]をクリックします。メニューバー[連動]>[年調データ入力-源泉徴収簿から連動する]をクリックします。「年末調整による不足税額」「年末調整による超過税額」は空欄となります。
- 給与ファイルを翌年に繰り越します。
- 繰り越した給与ファイルの源泉徴収簿(年間)>給与・賞与タブ>「前年の年末調整にもとづき繰り越した過不足額」に金額があることを確認します。
- 給与計算>給料明細書入力で、過不足額を調整する月の給料明細書を作成します。
- メニューバー[連動]>[過不足額を算入する]>「前年の年末調整に基づき繰り越した過不足額」を選択して[設定]をクリックします。
- 給料明細書の「調整欄」>「年末調整」に金額が算入されたことを確認します。
- 源泉徴収簿(年間)を開き、F4[編集]をクリックします。「前年の年末調整に基づき繰り越した過不足額」欄に精算した月と金額を入力し、差引残額がゼロになるようにします。源泉徴収簿の「過不足額」に同額が連動されたことを確認します。
- 過不足額を精算した月の所得税徴収高計算書(納期の特例の場合は1〜6月分)を開き、F4[編集]をクリックします。メニューバー[連動]>[年調データ入力-源泉徴収簿から連動する]をクリックし、「年末調整による不足税額」「年末調整による超過税額」が連動されたことを確認します。